先日、個人的に３回目となる伊勢神宮参拝を行ってきました。伊勢神宮は、言わずと知れた日本全国の神社の頂点にある神社であり、古来、日本人の心の拠り所となってきた神聖な場所です。街道が整備され、平和な時代となった江戸時代には、庶民に至るまで「お伊勢参り」がブームとなり、「一生に一度はお伊勢参り」として、人生に一度は行ってみたい夢の場所であったとのことです。
　そのような一生に一度行けるかどうかという聖地に、私は３回も行くことができ、これだけで人生の大願を成就したような気持ちです。３回目ともなると、境内のお宮やお社の位置、そしてそれぞれに祀られている神様のことも分かってきて、それまでとは違う奥深いご参拝ができたように思います。
　長い歴史を有し、篤い信仰を集める伊勢神宮ですが、実は世界遺産には選ばれていません。伊勢神宮が世界遺産にならないことについて、明確な理由が公表されているわけではありませんが、一般的に言われているところでは、伊勢神宮では、２０年に一度、すべての社殿を新しく建てかえる「式年遷宮」という仕組みが古来脈々と続いており、建物自体は古くないため、世界遺産に選ばれないということです。
このように伊勢神宮は世界遺産ではありませんが、それでも伊勢神宮の価値が変わるわけではありません。残りの人生であと何回参拝できるかは分かりませんが、４回目の参拝ができることを夢見て、感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。