最近、とある方の相談を受けました。
よくよく聞いてみると、ネット上で投資詐欺にあったのではないかと思われる案件でした。
 
外から見ていると、そんなうまい話はないよということだと思うのですが、つい乗せられてしまうという気持ちも分からなくはありません。
 
ただ、そういったときに思い出す言葉があります。大学で経済学を勉強していた時に教わった、「フリーランチ（無料の昼食）はない」という言葉です。意味としては、もし何の苦労もリスクもなく利益が得られるのであれば、自分のところにそれが来る前に他の人がその機会を取っているだろうから、そんな美味しい話は転がっていないということです。これを投資詐欺の件について言うと、そんなうまい投資話があるのであれば、それを知っている人はお金を大量に借りて自分で投資すれば大儲けできるはずなので、そんなことをただで教えてくれるはずがないということになります。
というように、単にうまい話に気を付けろというだけではなく、理屈と合わせて「フリーランチはない」と覚えておけば、かなりの自己防衛になるのではないかと思うので、こういったことも小中高で教えたら良いのではないかと思っています。
 
でも、とある経済学の教授は、目の前に落ちていた財布を拾おうとした経済学部の学生に向かって、「君は経済学を理解していないのか。もし中身が入っていたら誰もが放っておくはずがないから中身が入っているわけないじゃないか。」と言ったとか（多分創作ですが笑）。
ここまで行くと変な人に聞こえるので、やはり、理屈だけではだめということでしょうか。。（もちろん財布を取ってよいということではありませんよ。）